2009年 11月 13日
400年祭から始まる-瓦島Redesign-
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前回の委員会で集約した意見をもとに、先日南あわじ市の担当課へ下記の企画書を提出しました。それぞれの企画に関係する施設等を管轄する関係各部署へと相談してくれるとのことで、その回答を待っている段階です。承認していただいたものから順次メンバーで作業に取り掛かっていきたいと思いますので、ご協力よろしくお願いします。
以下、長々と申し訳ありませんがご確認ください。
※提出した企画書には、各項目ごとにイメージスケッチを添えています。
淡路瓦400年祭における付随的企画
淡路瓦400年祭実行委員会
瓦の魅力はどこに宿るか・・・、それは工場の規模・最新設備・生産能力といった数値的価値ではなく、間違いなく、どんなに工業製品化が進もうとも、その性質上いまだ手指の技に頼らざるをえない部分が多い瓦作り(もの作り)の原点的価値にこそあります。
もう一度その本来的価値を見直してもらい瓦の本当の魅力を再認識していただこうと、各窯元は色々な取り組みを企画・準備しています。それはただ瓦作りにおける汗と油にまみれた姿をもって魅せる者もいれば、体験スペースで瓦に触れてもらう準備をする者、瓦のギャラリー空間を計画する者、瓦の新しい可能性を追求する一環での新商品の開発に臨む者等さまざまです。
マップに登録する窯元は、こうした取り組みを通して自己のモチベーション維持をも目的とし、またこの瓦の町の住民自身にもう一度瓦師たちの頑張りを見てもらい、この町の誇りである瓦作りというものの価値を再認識していただこうと考えています。
それに伴いこのマップには、この町に現存する瓦の町らしきシンボリックなスポットもピックアップし紹介していきます。たとえば、瓦の出荷港であった石積みの津井港、海岸線から突然海に向かって突き出す石積みの‘波ハネ(船への瓦積出し場)’や、瓦の欠片が流れ着く中津浦浜、原土採掘跡、瓦の法面(地面を瓦で埋めた跡が断面として露出している)、瓦橋、サンセットビューポイント・・・etc. 歴史的ストーリーを感じさせる場所・物を紹介し、ここにしかない魅力を発信する。
この‘人を呼ぶ’という観光的視点に立つ企画が発展的に魅力ある町づくりに繋がれは理想であり、そのためにも現状改善等すべきことを400年祭実行委員会として提案いたします。
一、津井港含め各地に点在する瓦葺きゴミステーションのコンクリートブロック外壁を、焼き板・竹等の自然素材で覆う。
効果)自然素材の経年変化こそ汚らしくなく、石積みの港湾が醸し出す風情をより効果的に演出します。
二、南あわじグラウンド等にある公共トイレのコンクリート外壁等を同じく自然素材で覆うのはもちろん、たとえばトイレの扉内側に鬼面瓦を取り付けたり、ペーパーホルダーを鬼面瓦で作ったり・・・と、トイレを瓦アートで演出する。
効果)感性を刺激する公共物の増加は、観光客はもちろん住民自身に対してもこの町の魅力を再認識させることに繋がり、たとえば「淡路島⇔瓦島」といったブランド戦略に貢献する。
三、津井トンネルの内壁面に、瓦マップの大パネルや、昔の瓦の町のさまざまな風景を写したモノクロの写真パネル等を掲げる。
効果)石積みの津井港へと向かう情緒ある道に、せっかくある有効な面積を活かして瓦の町をアピールする魅力的な演出をすることによって雰囲気をより盛りたて、歩いてみたくなる町作りへと貢献する。
四、消防のホース箱など道端に何気なく置かれたものを、瓦屋根で覆うのは現実的に難しいとしても、火災除けの縁起を担ぐ水と雲をモチーフにした鬼瓦等を周囲に飾ることで、瓦の町をアピールする。
効果)もっとも分かりやすく、またもっとも簡単な方法にて瓦の町らしき演出に貢献する。
五、瓦・屋根・棟オブジェの点在するアートアイランド的演出をつくる。例えば休耕田、空き地、公園、田んぼの畦、法面、自宅庭、工場壁など許される範囲で、また所有者の理解を前提に、いきなり瓦の棟が飛び出していたり、屋根が突き出していたり、様々な瓦オブジェが置かれていたり・・・と、この町を瓦をもってするアートアイランドに演出する。
効果)訪れる人の感性を刺激し、瓦の持つ古くさいイメージを払拭してもらうことにより、この瓦の町の可能性らしきものに対する期待を増幅させる。また住民自身も、瓦の持つ感性価値に気付き、若手で創る瓦の未来に期待感を持ってもらう。
以下、長々と申し訳ありませんがご確認ください。
※提出した企画書には、各項目ごとにイメージスケッチを添えています。
淡路瓦400年祭における付随的企画
淡路瓦400年祭実行委員会
瓦の魅力はどこに宿るか・・・、それは工場の規模・最新設備・生産能力といった数値的価値ではなく、間違いなく、どんなに工業製品化が進もうとも、その性質上いまだ手指の技に頼らざるをえない部分が多い瓦作り(もの作り)の原点的価値にこそあります。
もう一度その本来的価値を見直してもらい瓦の本当の魅力を再認識していただこうと、各窯元は色々な取り組みを企画・準備しています。それはただ瓦作りにおける汗と油にまみれた姿をもって魅せる者もいれば、体験スペースで瓦に触れてもらう準備をする者、瓦のギャラリー空間を計画する者、瓦の新しい可能性を追求する一環での新商品の開発に臨む者等さまざまです。
マップに登録する窯元は、こうした取り組みを通して自己のモチベーション維持をも目的とし、またこの瓦の町の住民自身にもう一度瓦師たちの頑張りを見てもらい、この町の誇りである瓦作りというものの価値を再認識していただこうと考えています。
それに伴いこのマップには、この町に現存する瓦の町らしきシンボリックなスポットもピックアップし紹介していきます。たとえば、瓦の出荷港であった石積みの津井港、海岸線から突然海に向かって突き出す石積みの‘波ハネ(船への瓦積出し場)’や、瓦の欠片が流れ着く中津浦浜、原土採掘跡、瓦の法面(地面を瓦で埋めた跡が断面として露出している)、瓦橋、サンセットビューポイント・・・etc. 歴史的ストーリーを感じさせる場所・物を紹介し、ここにしかない魅力を発信する。
この‘人を呼ぶ’という観光的視点に立つ企画が発展的に魅力ある町づくりに繋がれは理想であり、そのためにも現状改善等すべきことを400年祭実行委員会として提案いたします。
一、津井港含め各地に点在する瓦葺きゴミステーションのコンクリートブロック外壁を、焼き板・竹等の自然素材で覆う。
効果)自然素材の経年変化こそ汚らしくなく、石積みの港湾が醸し出す風情をより効果的に演出します。
二、南あわじグラウンド等にある公共トイレのコンクリート外壁等を同じく自然素材で覆うのはもちろん、たとえばトイレの扉内側に鬼面瓦を取り付けたり、ペーパーホルダーを鬼面瓦で作ったり・・・と、トイレを瓦アートで演出する。
効果)感性を刺激する公共物の増加は、観光客はもちろん住民自身に対してもこの町の魅力を再認識させることに繋がり、たとえば「淡路島⇔瓦島」といったブランド戦略に貢献する。
三、津井トンネルの内壁面に、瓦マップの大パネルや、昔の瓦の町のさまざまな風景を写したモノクロの写真パネル等を掲げる。
効果)石積みの津井港へと向かう情緒ある道に、せっかくある有効な面積を活かして瓦の町をアピールする魅力的な演出をすることによって雰囲気をより盛りたて、歩いてみたくなる町作りへと貢献する。
四、消防のホース箱など道端に何気なく置かれたものを、瓦屋根で覆うのは現実的に難しいとしても、火災除けの縁起を担ぐ水と雲をモチーフにした鬼瓦等を周囲に飾ることで、瓦の町をアピールする。
効果)もっとも分かりやすく、またもっとも簡単な方法にて瓦の町らしき演出に貢献する。
五、瓦・屋根・棟オブジェの点在するアートアイランド的演出をつくる。例えば休耕田、空き地、公園、田んぼの畦、法面、自宅庭、工場壁など許される範囲で、また所有者の理解を前提に、いきなり瓦の棟が飛び出していたり、屋根が突き出していたり、様々な瓦オブジェが置かれていたり・・・と、この町を瓦をもってするアートアイランドに演出する。
効果)訪れる人の感性を刺激し、瓦の持つ古くさいイメージを払拭してもらうことにより、この瓦の町の可能性らしきものに対する期待を増幅させる。また住民自身も、瓦の持つ感性価値に気付き、若手で創る瓦の未来に期待感を持ってもらう。
by 400nensai
| 2009-11-13 07:32